蝶人戯画録

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2012-09-09から1日間の記事一覧

加賀乙彦著「雲の都第5部 鎮魂の海」を読んで

照る日曇る日第536回 前作と同様どこまでが事実で、どこまでがフィクションか分からず、その中途半端さがこの物語への沈入と熱中を妨げてはいるものの、60歳を過ぎた主人公が震災の翌日に家族と共に芦屋に駆けつけ、親戚の遭難と災害を救援するのみならず…