蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2012-12-09から1日間の記事一覧

森まゆみ著「千駄木の漱石」を読んで

照る日曇る日第552回漱石が49歳の若さで亡くなって1世紀近くの歳月が流れたが、しかし今でも嘗て彼が住んでいた千駄ヶ谷や早稲田の旧居跡を訪ねると、なにがなしに文豪在りし日の面影の断片がどこかに漂っているように感じられるのは奇特(どく)というか…