蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2012-12-13から1日間の記事一覧

小栗康平監督の「泥の河」を見て

闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.364泥の河を挟んだ廓船と食堂に住む人々、とりわけ3人の少年少女の出会いと別れを描いた日本映画の傑作である。冒頭の馬車曳きの死、橋の下に蠢く大魚、引き続き描かれる水の人と陸の人とのつかのまの友愛の姿は儚く…