蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2013-07-21から1日間の記事一覧

高橋源一郎著「銀河鉄道の彼方に」を読んで

照る日曇る日 第609回 これはげんざい著者がこの混沌とした世の中にあって翻弄されている我等の人生の根本問題について間歇温泉の水脈の放出のごとく頻々かつ長々と思案に耽る、いうなれば一種のゆるい哲学小説のやうなものである。 そこでは、タイトル通…