蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2015-05-16から1日間の記事一覧

ミラン・クンデラ著「無意味の祝祭」を読んで

照る日曇る日第780回 巴里のリュクサンブール公園を散歩する男たちの群像が、(もちろんその相方の女性との交渉も含め)、できるだけ長くなり過ぎないように抑制された筆致と短さでスケッチされた哲学的短編小説でして、まあ要するに、「人世の本質は無意…