蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

利尻島紀行



♪ある晴れた日に その33

いつまでも村人たちは踊りたり余りに短き夏を惜しみて

選挙迫り地元議員は浴衣着て山車に跨り太鼓叩くも

利尻富士に聖なる神が居ますゆえ蛇は棲まぬと親爺説きけり

樺太を追われて来たるアザラシはサハリン1、2の犠牲者なるかな

荒き波荒き風より生まれたり荒磯に咲けるあら波の華

♪バスガイドはなんと沖縄生まれなり人口5千の最果ての島 茫洋