蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

09年鎌倉市議会議員選挙始末記

バガテルop98&鎌倉ちょっと不思議な物語第178回

先月26日に行われた鎌倉市議選の結果、新しい顔ぶれが決まりました。定数28名のところ立候補したのは36名でしたが当選者は28名。その内訳は現職18、新顔10名。党派別は自民1名、民主4名、公明3名、共産4名、神奈川ネットワーク運動4名、無所属12名ということで、やはり最大派閥は無所蔵でした。

最下位で当選した人の得票が1661票、当選率は77.77%というかなり高い数字になり、当選すれば四年間はかなり高額の俸給が出ますから、「それじゃあ俺もちょっくら出てみようかな」という一旗組が今回はかなり多かったのではないでしょうか。

次点で落選されたベテランのS氏は、かねてから私たち障ぐあい者を支援してきた方でしたので残念でしたが、もう一人軽井沢町議時代に西武堤資本によるゴルフ場建設を阻止した土方歳三の子孫と称する人物が落選したのも、ちょっと残念でした。民主党は五人目の有力な候補者を送り出したのですが、たった554票で涙をのみました。やはり小澤問題が黒い影を引いたのでしょう。

残念ついでに、私の町内でも無所属の新人が立候補しましたがわずか189票しか獲得できず惨敗でした。町内会長さんが「もっと早く挨拶に来ねえんだもん。ここだけで200所帯あるんだ」と豪語していましたが、そういう意識と発言自体がこの町の旧態依然たる政治意識を雄弁に物語っています。

前回トップ当選のご自身が障ぐあい者の方は今回は14位に後退。4750票を獲得してトップで当選した民社現職の50歳の女性は、当選の翌日白のりりしいパンツスーツ姿で鎌倉駅前に立って当選御礼の挨拶をしていましたが、そういうことをしていたのは彼女だけでした。

いずれにせよ現在人口173502名、72173世帯を数える鎌倉市民のために、私利私欲をかなぐり捨てて最大最高の貢献を果たしてほしいものです。


♪てめえ死ねと豪速球で投げつけるチョーク当たりしはわが前歯なりき 茫洋