蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

横須賀ところどころ


茫洋物見遊山記第8回

またしても横須賀にやって来ました。

左側の海を見ながらバスに乗って大滝町で降りて右側の道路に入ると、もうそこがどぶ板通りです。もともと横須賀は明治時代から軍港として栄えたのですが、なんとこの道路の真ん中にどぶ川が流れていたそうな。当然交通の妨げになるので、当時の海軍工廠から分厚い鉄板を寄付してもらい、どぶ川にふたをしたところから、「どぶ板通り」の通称ができたそうです。そしてそのどぶ川も鉄板もなくなった現在でも、その名前だけが残っているのです。

「どぶ板通り」には横須賀名物のスカジャン、ヨコスカネイビーバーガー、よこすか海軍カレー、肖像画店、土産屋、ミリタリーショップ、外人バーなどのお店が並んでいますが、私が好きなのは昔ながらの銭湯「大黒湯」です。同じ名前の銭湯は東京にもありますが、こちらはずっとひなびたローカル古典ヴァージョンです。

「どぶ板通り」の道端にとびとびに敷かれているのが、横須賀ゆかりの有名人たちの手形レリーフです。王貞治斎藤明夫佐々木主浩などのスポーツ選手や団伊久磨、清水哲太郎といった人々もその手跡を残していますが、雪村いづみ、原信夫、阿川泰子白鳥英美子渡辺真知子、宇崎竜童、阿木燿子ジョージ川口などのミュジシャンが多いのは、この近くの海軍倶楽部に出演したことがあるからではないでしょうか。

横須賀は海と音楽とアーミーの街であります。


♪倫理なく自由も奪われ仕事せず哀れ沈みゆく小沢民主党 茫洋

♪堕ちよ堕ちよ地獄の果てまでモラルなき小沢民主党 茫洋