蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

金子修介監督の「毎日が夏休み」を見て


闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.185

どうにも会社の生活が性に合わなくなったリーマンと中学でのいじめで登校拒否状態に陥った娘が母親のとまどいや反対を押し切って「なんでもやりますお助け隊」を結成して自主独立していく愛と涙と感動?の物語。

大島弓子の少女漫画が原作なのでどうしても漫画的な描き方になってしまうが、金子監督は手慣れた職人感覚で山あり谷あり最後に栄光ありのハッピーエンディングストーリーを映像化していく。

父親役の佐野史郎もとぼけた味を出しているが、娘役の佐伯日菜子が可愛らしい。たまにはこういう毒気のない映画を見るのもいいものだ。

「毎日が日曜日」となっても忙しいのはなぜだろう 蝶人