蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

佐々木健「ジーズ・フーリッシュ・シングス」展をみて

f:id:kawaiimuku:20130220115115j:plain

 

茫洋物見遊山記104

 

東京でいちばん美女子が多いといわれる中目黒にあって、もっともお洒落なギャラリー「青山目黒」における作家の2回目の個展です。

 

2年前の前回は開催中に例の東日本大震災が発生し、会場が大揺れとなった由で心配しましたが、今回は無事に終了しそうでなによりです。

 

作家はこれまでと同様静物、たとえばブリジストン社のテニスボール、トイレットペーパー、刺繍入りのテーブルクロスなどを異常なまでに直視するなかから、その物に内在する不思議な生命力を、それと企まずに表出しているようです。

 

会場では日本美術史をゴダール「映画史」のように総括する不思議なビデオなども今回のテーマ音楽「ジーズ・フーリッシュ・シングス」の数多くの歌手による変奏を交えてオンエアされており、不可思議なBGMとして楽しめます。

 

会期は明23日までですが、お時間のある方はぜひどうぞ。

 

佐々木健個展概要→http://koten-navi.com/node/24959