蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

ある晴れた日に

f:id:kawaiimuku:20131031151148j:plain

 

 

「これでも詩かよ」第51番ある晴れた日に第185回

 

ある晴れた日の昼下がり、

「岐れ路」のハム屋さんで買い物をするために、妻と歩いていたら、

「歌の橋」をちょっと過ぎたところで、

2人の女の子が手をつなぎ、歌をうたいながらこちらへやって来たんだ。

 

横浜国大付属小の帽子をかぶった双子の姉妹のような女の子。

たぶん2年か3年生くらいだろう。

聴いたことのない曲だが、見事にハモッてる。

歌ってる。ハモッてる。なおも歌ってる。ハモッてる。

 

思わず振り返って、その後ろ姿を眺めていた私だったが、

「可愛いわね。目がキラキラ輝いていたよ」

という妻の言葉を聞いた途端、なぜだか涙があふれでた。

なぜだか涙が飛び出したんだよ。

 

 

なにゆえに少女の歌を聴いて涙が出るの「歌の橋」を過ぎた邊りで 蝶人