蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

ジョナサン・デイトン& バレリー・ファリス監督の「リトル・ミス・サンシャイン」をみて

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闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.624

 

 

妙ちきりんな家族を乗せたロードツアー・ムービーなり。

 

おんぼろフォルクスワーゲンが、高速道路の境界をぶち破ってカリフォルニアの美少女コンテスト会場に乱入するシーンは、むかしどこかで見たことがあるが、それ以外はまったく覚えていない。

 

勝ち組主義者の父親、元気はつらつなれどとん死する祖父、一言も喋らない息子、「全米一のプルースト研究家」のホモのおじさん等々妙なメンツを揃えたものだ。

 

それにしても、食卓に一堂に会した彼らが、子供も交えて自殺未遂したおじさんの告白を聞くシーンや、ラストのあほばかダンスが忘れられないな。

 

 

なにゆえに200席の旅客機をチャーターするのかたった2人とプードル乗せて 蝶人