蝶人戯画録

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池広一夫監督の「沓掛時次郎」をみて

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闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.633

 

原作は長谷川伸の原作による同名の映画は、何回も何回も映画化されているようだが、私は1961年製作のこの1本だけでもうたくさんだ。

 

美男子の市川雷蔵が主人公の沓掛時次郎を演じているのだが、さかんに橋幸夫のど演歌がインサートされるので迷惑する。じつに下らない音楽だ。

 

それにしてもヒロインの新珠三千代の美しいこと。そしてちょい役の杉村春子のうまいこと。役者は美しいか演技がうまいかのどちらかがあればいいのだが、この節そういう女優は少なくなった。

 

 

なにゆえにモンゴル人ばかり横綱になる日本人が弱すぎるから 蝶人