蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

ミック・ジャクソン監督の「ボディガード」をみて

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bowyow cine-archives vol.676

 

 

 世界的人気歌手のボディガードという題材は興味津津だが、ローレンス・カスダンによる脚本がエグすぎるのが問題だ。

 

 依頼主と関係を持ったり、歌手の実の姉が妹の殺人を依頼したり、しまいにはアカデミー賞の授賞式で撃ち合ったり、要するに娯楽映画なんだからおもしろおかしければそれでよいというあざとい根性が透けて見えるのがあさましい。

 

 ここでのホイットニー・ヒューストンの演技はいまいちいまにいまさんだが、抜群の歌唱力を誇った彼女の48歳での薬物死は悲しい。

 

 

なにゆえにまだ「なにゆえ短歌」を唄っているの「たのしみは」の橘曙覧が応援してくれるので 蝶人