蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

「THE ALL- BAROQUE BOX」全50枚CDを聴いて

f:id:kawaiimuku:20140822164510j:plain

 

音楽千夜一夜第335回 

 

 

 歳をとると、クラシックも昔の音楽を昔の演奏で聴くに限りますなあ。

 

 んなわけで、ここんとこ、アルフィーフ・レーベルが特集したモンテヴェルディからバッハまでのバロック作品集をちびちびと聴いておりました。

 

 ベトちゃん、シュバちゃんもいいけれど、ベルリちゃんとかプロコちゃんとかマラちゃんとかやたら喧しいのは迷惑だし、ちょっと小耳に挟んだだけでもえらく疲れる。

 

 んなわけで、モンテヴェルデイ、シュッツ、リュリシャルパンティエクープランなぞを垂れ流しておると、心が慰安婦、じゃなかった、癒される、じゃなくて、ゴロニャンとなりますなあ。

 

 特によろしいのはスカルラッテイとラモーでして、ヴィヴァルディやテレマンよりもこっちのほうがよい音楽ではなかろうか、と愚考しておりやした。

 

 ラモーのオペラは映像でたっぷり仕入れてあるから、そのうちまとめて視聴しやう。さうだ、さうだ、さうしやう。

 

 もちろんバッハ、ヘンデルもどっさり入っておりますが、疲れた心は、どんどん音楽の源流へと遡りたがること、シャケの遡上のごとし。

 

 演奏はピノック&イングリシュ・コンソート、ガーディナー&イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、ミンコフスキー&ルーブルと続々。

 

 

  なにゆえに酸欠金魚が喘いでる絢香が歌う主題歌「にじいろ」 蝶人