蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

ジェームズ・マンゴールド監督の「アイデンティティ」をみて

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bowyow cine-archives vol.711

 

 いわゆる多重人格者が次々にその人格を変えていくが、その人格の中に悪い奴がおって、その悪い奴が次々に殺人事件を起こした場合、その悪い奴は多重人格者の一部ではあるが全部ではなく、ましてその多重人格者の人格は一枚岩ではないので法的責任を追及することはおろか、大量殺人事件を起こした張本人として死刑に処すことも出来ないとゆう弁護士の意見がまかりとおって、死刑執行の寸前に釈放されるのだが、そのとき遅く、かの時早く、悪い奴の姿になった多重人格者はとつぜん牙をむき出して理解ある、ありすぎた弁護士をぶぶっ殺してしまうのだった。

 

 もうええわ、わたしおとうちゃんとこいきたいわというて母みまかりき 蝶人