蝶人戯画録

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ケビン・コスナー主演・監督の「ワイルドレンジ 最後の銃撃」をみて

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bowyow cine-archives vol.773

 

 

牧童仲間のロバート・デュヴァルケビン・コスナーが放牧を阻む大牧場主に戦いを挑む話であるが、主演兼製作兼監督のコスナーのメガフォンの切れが悪過ぎて、途中で大いにダレてしまう。

 

クライマックスの銃撃戦はそれなりのものだが、そこへ行くまでの道中のマンネリと物語の終わらせ方の緩さにはいらいらさせられる。

 

誰か別の職人肌の監督なら、この半分の長さで、もっとスリルとサスペンスに飛んだ切れ味のいい西部劇をつくるだろう。

 

  金魚を滑川に放つ人がいる止せといおうとしたがそれも一興 蝶人