蝶人戯画録

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2008-04-17から1日間の記事一覧

ガルシア・マルケス著・旦敬介訳「十二の遍歴の物語」を読む

照る日曇る日第114回「族長の秋」を発表してからあと、18年間にわたって書き継がれてきたマルケスの十二の短編集である。とりわけ最初の2編「雪の上に落ちたお前の血の跡」と「ミセス・フォーブスの幸福な夏」は圧倒的に素晴らしい。 本書のまえがきで、マル…