蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2008-11-07から1日間の記事一覧

保坂和志著「小説、世界の奏でる音楽」を読んで

照る日曇る日第184回とりあえずは大仰なタイトルといかにもな表紙の写真に辟易させられるが、本編に入るとこの人独特の小説とも評論ともつかぬ小説に対する思索やら随想がまるで牛の反芻のようにしつこく繰り返され、牛の唾液のように夥しく垂れ流される…