蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2009-08-17から1日間の記事一覧

平野啓一郎著「ドーン」を読んで

照る日曇る日第283回 「私小説は自慢話である。自分は絶対に書かない」ときっぱり否定するこの人。その言うや良し、です。私が最初に読んだ彼の作品は、ショパンやドラクロワやジョルジュ・サンドがまるで史実のように動き回る面白いロマンチック小説でし…