蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2009-08-30から1日間の記事一覧

叫びと囁き 網野善彦著作集第14巻「中世史料学の課題」を読んで

照る日曇る日第286回 中世の人々にとって音声や楽器などの「音」はどんな意味を持っていたのでしょう。 まず著者は、寺や神社の梵鐘や鰐口は日常と聖なる世界を結びつける役割を果たしていたのではないかと指摘します。(本書「中世の音の世界」参照)今…