蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2010-06-13から1日間の記事一覧

石川九揚著「近代書史」を読んで

照る日曇る日 第348回私の郷里の実家には犬養毅や西郷隆盛、新島襄、賀川豊彦などの揮毫を扁額にしたものが長押の上に掲げてありました。南洲の「敬天愛人」はもちろん偽作ですが、やたら安易に健筆をふるった木堂に詩魂なく、襄にプロスタントの矜持あれ…