蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2011-07-26から1日間の記事一覧

伊集院静著「なぎさホテル」を読んで

照る日曇る日第448回これは昔逗子海岸にあったホテルを舞台にした、著者の青春回顧小説である。離婚の慰謝料や借金をかかえ実質的には一文なしの風来坊が偶然逗子の海を訪れ、なぎさホテルの支配人の格別の好意に恵まれて出生払いということでその夜から寄宿…