蝶人戯画録

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2013-03-10から1日間の記事一覧

林望「謹訳源氏物語九」を読んで

照る日曇る日 第572回 前巻から「宇治十帖」に入ったが、ここでは薫二十五から二十六歳までの「早蕨」「宿木」「東屋」の三つの章を収めている。 何度読んでも歯がゆいのはその薫の優柔不断さだ。さきに美女に惚れるのはいつも薫なのに、中君も浮舟もライ…