蝶人戯画録

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2013-11-03から1日間の記事一覧

中上健次著「宇津保物語」を読んで

照る日曇る日第632回 鞍馬の北山の大樹の「うつほ」に母親と主に棲み、獣に琴を聴かせて育った藤原仲忠という琴の名手が、いつしか摂関政治の頂上に迫ってゆくというこの下剋上、逆貴種流離譚に魅せられたのは、「宇津保」すなわち「空洞」であると作者は…