照る日曇る日第633回 「宇津保物語」は、鞍馬の北山の大樹の「うつほ」に母親と主に棲み、獣に琴を聴かせて育った藤原仲忠という琴の名手が、いつしか摂関政治の頂上に迫ってゆくという下剋上、逆貴種流離譚で、すこぶる読み応えがある。 本巻にはその「…
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