蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2013-12-29から1日間の記事一覧

角田光代著「私の中の彼女」を読んで

照る日曇る日第645回 角田光代が素晴らしいのはその文章の音楽性で、それは彼女の文章を音読すればただちに分かるだろう(その反対の本邦最悪の文章家は塩野七生。全文語尾がダダ止めの無機的で生硬な文体は、この人物の知性と感性の有りようを図らずも暴…