蝶人戯画録

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2014-08-11から1日間の記事一覧

中上健次著「中上健次集第1巻」を読んで

照る日曇る日第722回 著者の初期の習作を中心に芥川賞を受賞した「岬」までをセレクトしたもので、著者が作家として自立してゆくまでの軌跡がまざまざと読み取れる。 著者が中上健次となりおおせたのは、「十九歳の地図」の「蝸牛」あたりで、それ以前の…