蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

福田の里は夕焼けだった。


今日から耕君が大和市の福田の里で1週間ショートステイするので、家人の運転する車で送っていった。

とても寂しい所であった。寂しい建物であった。

今日は日曜日なので、中は重度の人ばかりがうろうろしていた。

しかしこんな施設で働いている若者はえらい。尊敬します。

耕くんは背中を向けて真っ赤な西日を見ていたが、しばらくすると、「もう帰ってください」と言ったので、我々は後ろ髪を引かれるような思いで福田の里を立ち去った。