蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

太陽のごとく生きよう


あなたと私のアホリズム その13

太陽のごとく生きよう! と、高らかに校訓でうたうのは、あの有名な堀越高校である。

これほどアバウトで、能天気で、よく考えると意味不明なスローガンを堂々と掲げる学校は恐らく世界中でこのHORIKOSIだけだろう。

この学校は昔から芸能人に人気があり、越路吹雪、掘ちえみ、松田聖子松たか子石田ひかりサトエリ、石原真理子、深田恭子加藤あい、SMAPの稲垣吾郎草磲剛などの人気タレントや俳優をいまも輩出している。

しかしもっとも「太陽ごとく生きよう」の校訓にふさわしい偉大な卒業生は、やはり“分かっちゃいるけどやめられないスーダラ男”の植木等氏であろう。

本日めでたく卒業される皆さんも、ぜひこの天才的無責任男を見習って、太陽のように明るく生きてほしい。

ただしあまり太陽に近づきすぎて、イカルスのように燃え尽きたり、なにか勘違いして、“太陽にほえ”たりしないようにくれぐれも注意してください。