蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

♪続タイヤの歌


ある晴れた日に その7

ダリア咲き タイはおさしみ ダイア笑う 関東平野にタイヤころがる

ぐわーっぎゃーっつ Bang !Bomb!Gang! いまに見てろ タイヤだいばくはつ

おっぺると来たタイヤって君か やに威張ってるな 隅っこのほうでころがってな

おおタイヤ! たいやーさむざむ ごろごろん わいらあひとり ころがるんば

じゅすいタイヤ ぶぜっとタイヤどんぶりこ あろんざんふぁん ごろごろりんこ

んぎゅーD’DAN! どしーんぐららあがあ 恐竜がタイヤをPUNKさせてく

どがDANCEでっさん DANCE!DANCE! どどんぱ! 虚空は蒼白のタイヤに満ち!

ダンスはすんだので 母は死に 海と空は乾いたので タイヤは一人で泣いていた

くっそお ねむらんとしてもねられず 黒タイヤ赤タイヤ青タイヤ ぐるんぱびゅるんぱまわるまわる

めをつむってもつぶしても どたまのなかで タイヤ走ってるまわってる追ってくる

風が立ち 波が騒ぎ 無限の前でわれ知りぬ 友情に篤いのはダイヤじゃなくてタイヤだった

死ぬまでに セネガルに行きたし グアテマラに行きたし 軽きタイヤにまたがって

ぬかみその ふにゃらちんぽに はがみする いんぽてんつの ちゅうねんタイヤ

あきかぜの みにしみてうらがなし ざいもくざかいがんに タイヤがひとつ

海ゆかば お前はダリア われはタイヤ とわに水漬く花飾りかな