蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

「デスパレートな妻たち」第5集第13夜を見て


闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.31

現在NHKで放映されているお馴染みの海外ドラマ番組です。原題:DESPERATE HOUSEWIVES、制作:チェリー・プロダクションズ/ABCスタジオ(2008年 アメリカ)ですが、面倒くさいので以下番組HPから引用します。
郊外に住む主婦たちの日常に隠されたさまざまな本音や苦悩を、ミステリーとサスペンスをからめ、コミカルかつスタイリッシュに描いたアメリカの人気ドラマシリーズ第5弾! 5年の歳月が過ぎてもウィステリア通りには騒動や謎がイッパイ! 
運命の愛を成就させたはずのスーザンに新たな恋人!? リネットの双子の息子たちは思春期に突入し、ガブリエルはすっかり地味なママに! ブリーは全米のカリスマ主婦への道を歩み始め、一人暮らしのキャサリンはさみしさを埋めるために…。そしてあのイーディも戻ってきた。もちろんただでは終わらない!!

その第13夜「ほほ笑みがえし」(原題The Best Thing That Ever Could Have Happened)には思わず泣いてしまいました。またまたHPを引用すると、

ウィステリア通りで便利屋をしていたイーライが亡くなり、ここに住む女性たちはこれまでどれほど彼に救われてきたかを思い出すのです。初め郊外の生活になじめなかったガブリエル。出産後、職場復帰を焦りとんでもないことをしてしまったリネット。2度も離婚したスーザン。前夫と破局したイーディ。そして、一度は料理本を書くことをあきらめざるをえなかったブリー。彼女たちがつらい時、いつもイーライがそばにいてくれた……。

というお涙頂戴の話なのですが、これがじつによく練られた台本(マーク・チュリー、ボブ・テイリー他)で、さすが本場アメリカらしい素晴らしい出来栄えでした。
しかもイーライ役を演じるのがゲスト出演のボー・ブリッジス。「ホテル・ニューハンプシャー」「恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」をしのばせる渋い名演で梅雨空をさらにウエットに湿らせてくれたのでした。


父死にて泣けぬ我かと案じしがとどまることなく涙流れたり 茫洋