蝶人戯画録

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ジョン・ミリアス監督の「ビッグ・ウェンズディ」を見て

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闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.393

 

 

去年の暮れに逗子に引っ越していった若くてとてもカッコいい隣の夫婦は、真冬でもよく材木座の海岸などでサーフィンを楽しんでいたようだったが、この映画では女子供とは無関係な男だけの孤絶した世界が描かれている。

 

少年時代からサーフィンを楽しんでいた親友の彼ら3人は、歳をとっても巨大な波がやって来る日を夢見て、海と戦い、戯れるのである。そして「ビッグ・ウェンズディ」はついに訪れる。荒れ狂う海に向かって進む3人はさながら赤穂浪士か死地に乗り入れる騎士のように英雄的だ。

 

何度見ても物凄い大波であるが、あれでは大勢のサーファーが死んだのではないだろうか。私のように海は好きだが臆病な人間には理解を絶した世界だ。

 

この映画で人気スターになったが、その後アルコールとドラッグで身を持ち崩したジャン・マイケル・ヴィンセントの姿が懐かしく物哀しい。

 

 

鬼は外福は内悪いの悪いの全部飛んで行けと三人で豆を撒きました 蝶人

 

 

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