蝶人戯画録

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独Documents盤「Die sconste Ballettmusik」10枚組CDを聴いて

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音楽千夜一夜第313回 

 

お馴染み独Documentsからの1枚100円の廉価盤バレエ名作選である。

 

ほとんどがモノラル録音であるが、ストコフスキーやモントゥーの「白鳥の湖」やフリッチャイ&リアスのストラビンスキー、アンセルメ&スイス・ロマンドの「春の祭典」などはそれなりに面白く聴ける。

 

バーンスタイン自作自演の「ウエストサイド・ストーリー」「オン・ザ・タウン」なんかも入っているが、彼の保守的な交響曲やミサ曲と同様詰まらない。現代音楽は彼の中庸折衷的な作風をアンゴロメダ星雲の彼方に放置してどこか遠い世界に遠征に行っているのだ。

 

 

もののふの「箱根八里」を吟じつつツキノワグマを即捌きけり 蝶人