ミエコ・ヴィクストロム著「南仏カンヌの食卓」を読んで
照る日曇る日第654回&ふぁっちょん幻論 第83回 &鎌倉ちょっと不思議な物語第310回
ミエコ・ヴィクストロム(高島三枝子)さんは1939年鎌倉生まれで、S.O.Sモデルクラブの女性モデル第1号。「婦人画報」でモデルデビューして活躍していたが、イヴ・サンローランが来日した際に招待されて巴里に渡って専属モデルになった方である。
じつは彼女の実家はうちの近所にあって、そこにお母さんが独りで住んでおられたのだが、つい先ごろ高齢でお亡くなりになった。
ミエコさんは普段は外国に住んでいて、ときどきすごく上品でカッコいい外国人のご主人と一緒に帰国されるというのは(窓の外を眺めながら)知っていたのですが、それが南仏のカンヌで、スエーデン人の服飾デザイナーだとはこの本を読んではじめて知りました。
南仏カンヌをベースにストックホルムや子供のいるロンドンなどを行き来しながら、家族や友人たちとの生活や四季折々の味覚を楽しみながらも日本人としての原点を失わない彼女の生き方は素晴らしい。まるで夢のようにお洒落でゴージャスだが、こういう世界を築きあげた人もいるんですねえ。
「ミエコさんのおいしいもの便り」という副題が付いているように、彼女のオリジナル手作り料理が、豊富な写真とレシピ付きで紹介されています。
なにゆえに月給500円でも頑張っているのか耕君はふきのとう舎が大好きだから 蝶人