蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

ジェイ・ローチ監督の「ミート・ザ・ペアレンツ1&2」をみて

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bowyow cine-archives vol.662&663

 

 

若い二人は愛し合う若い二人が親に結婚の許しを得ようと四苦八苦するコメディなり。

 

されど親の主人公のベン・スティラーの顔が良くないし、(大嫌いだということ)、恋人役のテリー・ボロもてんで魅力がないし、肝心のデ・ニーロの乗りも悪い。

 

くわえて脚本がなんとか笑わせようと苦労に苦労を重ねている舞台裏がみえみえなのでよけい詰まらない。

 

ところがこんな下らない映画でもヒットしたとみえて、続編ではなんとダスティン・ホフマンバーブラ・ストライサンドまで登場するのだが、これでようやくお笑いの立脚点ができたために一作目よりは面白くなっている。

 

しかしながら前後篇をつうじてけっして上出来の喜劇とはいえず、この程度の映画を見て大笑いする人間の顔をじっくり見たいものである。

 

 

なにゆえに「丁寧に説明します」などとカッコつけてるはなから譲る気はないくせに 蝶人