蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

ジョン・マッデン監督の「Queen Victoria至上の恋」をみて

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bowyow cine-archives vol.666

 

 夫アルバートに死なれていつまでたっても国政の現場に復帰できない英国のヴィクトリア女王を、アルバートの馬係であったブラウン選手が乗馬や散歩や水泳などで元気を取り戻させ、のみならず女王の恋人(だから原題は「ミセス・ブラウン」)となって大活躍させるという嘘のような本当でびっくりのお話。

 

 初代のエリザベス女王もそうだったように、やはり女王様の孤独を癒すには魅力的な男性が必要なのである。

 

 最後まで女王を愛し、女王に尽くしたブラウン選手の役回りは、普通は女性の役どころなのだがそういう意味では異色の映画で、ジョディ・デンチ(顔がデンチしていてどうも好きになれない)が好演していた。

 

 名前だけ聞いた事のある英国の政治家ディズレイリやグラッドストーンなども登場するよ。

 

 

  なにゆえに今日の私はご機嫌なの母校が三回戦を突破したから 蝶人