スパイク・リー監督の「ドゥ・ザ・ライトシング」をみて
bowyow cine-archives vol.670
ブルックリンでイタリア系の白人が経営するピザ屋を舞台に、ふとしたはずみで黒人たちの暴動が惹起するありさまを、才人スパイク・リーが主演、脚本、監督、制作している1989年の作品。
人種、国籍の異なる数多くの登場人物が登場するが、その一人ひとりがまことに個性的でその造形が明確に描かれていることに感心するが、「暴動」を描くリーの手つきは極めて作為に満ち満ちており、そのステレオタイプな政治性がかえって彼の得意な天衣無縫の良さを損なっている。
なにゆえに拓郎はまだ歌い続けている人間なんてらあらあらあだから 蝶人