蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

梟が鳴く森で 第2部たたかい 第4回

kawaiimuku2010-05-09



bowyow megalomania theater vol.1

10月21日 晴れたり曇ったり

きのう吉本公平君が、塩川洋子を好きだ、塩川洋子を抱きたい、と絶叫した話はすぐに星の子学園のみんなに伝わりました。

みんなもうすぐ高校生なんだ。男の子は女の子が、女の子は男の子が、欲しいんだ。健常の人なんかは、タバコすったり、クスリをやったり、ホテルへ行ってセックスしたり、遣りたい放題やっているに違いない。

と僕はかんじてる。

しょうぐあい者が健常者とおなじことやって何が悪いんだ。
校長先生、何が悪いんじゃ。
田中美奈子さん、何が悪いんですか。
教えてください!

吉本君に聞いたら、あのあと校長先生や教頭先生にひどく叱られ、体育の長島先生にぶん殴られたらしい。

お前ら半人前のしょうぐあい者のくせに、一人前の大人を呼びつけて、ああせえこうせえと指図するとは何事か。いっちょまえにガールフレンドつくりたい、森ガールといちゃいちゃしたいとは何事だ。10年早い。いや100年早い。

といってサンザンお説教くらったうえ、体育館の裏側の物置に、そんなに好きなら2人で入ってろ!と言って、半日間とじこめられたそうです。

吉本君と塩川さんはお昼ごはんを抜かされて、うす暗い物置で半日間ほったらかしにされました。僕はそんなことは絶対に許されないことだと思います。脳性麻痺と筋ジスに失礼なことをするんじゃないぞ!

バカ者め。みんながいつまでも黙っていると思ったら、大間違いだぞ! おんどれ、しょうぐあい者だと思って馬鹿にしているといまにひどいめにあうぞ。


♪母のごとき咳をしている咳しつつ思う 茫洋