蝶人戯画録

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文化学園服飾美術館で「ヨーロピアン・モード2013」を観て

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茫洋物見遊山記116ふぁっちょん幻論第75回& 闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.441

 

 

毎年恒例のヨーロピアン・モード展ですが、今回の特別出品は、なんとオードリー・ヘプバーンがわが最愛の映画「ローマの休日」のアン王女役で着用した豪華絢爛なローブ・デコルテです。

 

映画では白かと思っていましたが。現物は淡いブラウンで、サテン地に銀糸で小花柄を縫いとり、襟元にはラインストーンやパールビーズがあしらわれ、王家の華やかさを演出しています。

 

ともかくその圧倒的な気品と美しさにためいきをつくばかり。恐らく本作の衣装担当のイデス・ヘッドの手になるものでしょうが、こんな世紀の逸品をこの目で見られるとは夢にも思いませんでした。

 

さらに本展にはヘプバーンがシャレードで着たジバンシーのスーツや、ロシアのエカテリナ女王のドレスなども展示にあでやかな華を添えていますが、ダイアナ王妃の有名な、赤のパーティードレス(デザインはキャサリン・ウオーカー)はちょっとダサい。

 

でもいわゆる「英国風のダサカワ」というやつで、それがダイアナ選手には似合ったのだった。

 

◎本展は来る68日まで同館にて絶賛開催中。されど日曜・祭日は休館。絶対にお見逃しなきよう!

 

ポケットに右手を入れて長男は微笑みながらジュース買い行く 蝶人