蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

ニコラス・ハイトナー監督の「センターステージ」をみて

f:id:kawaiimuku:20130825073544j:plain

 

闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.561

 

 

最近バレエのビデオばかり見ていたので、その華麗な踊りの世界の内幕物として興味深くみました。

 

最後に勝利を収めるヒロインは容貌こそまずまずだが、足の形が悪く反転も下手くそで上級クラスに残るのは難しいかと思われたが、クラシックではなくモダンダンスに向いていたために見事な逆転勝ちを収めます。アメリカン・バレエカンパニーは昔からけっこうモダンに熱心な団体だから、さもありなん。これがボリショイとかパリオペラ座だと駄目だったのかも。

 

ところで4半世紀前のバレエは男役が女役を最高に美しく見せるのが最大の眼目だったと承知しているのですが、最近では男性の復権が急速に進み、ほぼ女男対等、同権時代に入ったことはまずは目出度い限りであります。

 

しかしいくら見事な踊りでも気になるのはやはり下半身で、男性のあの異様なふくらみはなんとかならないものだろうか。興奮の余り勃起しながら踊っているのではないかと誤解されよう。できれば宦官のように去勢してからこの業界に入って欲しいものです。

 

女子の場合はそういう必要はさらさらないが、いまでも財政難のバレエ団だとパンティの素材やデザインが粗悪であったり、スカートの色とカラーコーディネートしていないケースがあったりします。

 

映画感想が脱線してモンティパンテイ感想に飛んでしまったが、人世においてパンテイほど大事なものもあまりないのである。

 

 

男性バレリーナの醜い膨らみからは眼を背け女性のパンティの色を見ている 蝶人