ロバート・アルドリッチ監督の「ガン・ファイター」をみて
闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.592
原題は「THE LAST SUNSET」で、カーク・ダグラスとロック・ハドソンの宿命の対決を描く。
舞台はメキシコ。ダグラスがハドソンの姉の夫を殺したというので追跡するのだが、ひょんなことから2人とも気の良い牧場主ジョセフ・コットンに雇われ、牛を国境まで運ぶ間2人は対決を封印する。
しかし牧場主はならずものに殺され、ライバルの2人は遺された妻の愛を求めてさらに激しく争うようになるんであるんであるん。
そもそもダグラスと細君とは昔の愛人同士だったのだが、細君の愛はいつかハドソンに移り、ダグラスの愛は細君の娘に移るようになる。
ところがなんとなんとダグラスに夢中の娘は、じつは牧場主コットンではなくダグラスとの間に生まれたじつの娘であると細君が告白したもんだから、2人の決闘は悲愴なものになるんであるんであるん。
大半の西部劇、ジョンフォードのそれでさえも登場人物の造型と描写がおざなりであるのに、アルドリッチのこの作品では2人の男の心情が痛いほど観客に伝わってくる。
これほど素晴らしい感動的な西部劇をみるのは久しぶりのことでした。
「エッ、僕がノーベル賞貰ったの?」ビッグスさんは携帯を持たない 蝶人
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