蝶人戯画録

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リドリー・スコット監督の「グラディエーター」をみて

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闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.608

 

昔から賢帝を継ぐのは愚帝と相場が決まっていて、あの有名な「自省録」を書いたマルクス・アウレリウスの後継者コモドスの魔手によって、われらが主人公マキシマスは妻子を生きたまま蒸し焼きにされ、剣闘士グラディエーター)に身を落とすのであったあ。

 

なんせ才人リドリー・スコットの演出であるからして、ローマ史伝にテキトーに材料を取りながら、そこはそれ自由自在にフィクションを交えつつ、面白おかしく、またいと哀しき物語を繰り広げてゆくのであるう。

 

ライオンが出てきたり毒蛇が出てきたり、剣闘士たちの強敵との息詰まる死闘も興味深い見世物だが、コモドス帝が実の姉に横恋慕して迫ったりする変態性がいとモデルンだ。

 

 

なにゆえにビルマと呼ばずミャンマーと呼ぶのか軍事政権が勝手に名付けしその国名 蝶人