ガス・ヴァン・サント監督の「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」をみて
bowyow cine-archives vol.684
孤児で継父に苛められるという不幸な生い立ちながら数学に驚天動地の天賦の才を持つという主人公(マット・デイモン=脚本も)という設定に、はじめから最後までついていけない。
グロタンディークに扮するならともかく、マット・デイモンのアホずらの、どこが天才数学者なのだろう?
心理学者ロビン・ウイリアムズのおかげで立ち直った主人公は、恋人を取り戻すべくカリフルニアに旅立つが、あれほど残酷な仕打ちをされた彼女が素直に彼の愛を受け入れるとも思えないアマすぎるラストであるぞよ。
なにゆえにかくも涼しきものなるか隣の扇子からやってくる風 蝶人