蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

リュック・ベッソン監督の「レオン」をみて

 

 

bowyow cine-archives vol.685

 

おふらんすがハルウッドへ行くと多少の違和と情緒が出るが、それがよりよい映画の醸成につながるかどうかは、おのずから別問題ということになる。

 

レオンという名の殺し屋が、マチルダという美少女を愛しながら死んでゆく感傷的なギャング映画を、私はあんまり感情移入できずに見物していたが、こういうある種のふぁっちょん性にてもなくやられてしまうひとも多いのだろう。

 

トップシーンでカメラはNYの道路のまんなかを走り、市内に入って映画の舞台のイタリアン・レストランまで飛びこんでゆくところが面白かったが、あれはヘリコプターの超低空撮影なのだろうか。

 

 

 なにゆえにまだ電話番号を覚えているわれをリストラせしその会社の 蝶人