ヒラリー・スワンク主演監督の「フリーダム・ライダーズ」をみて
闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.590
異民族の根強い対立が続くアメリカで教育の現場で、それを解消しようと苦闘する女教師の物語で、はじめは作り話かと思っていたら、最後に実在の人物と分かって驚いた。
フリーダム・ライダーズといえば60年代の勇猛果敢に疾走した白人黒人相乗りバスだが、公民権闘争が終わって双方の対立が融和したかと思っていた1990年代においても、人種差別と相互の暴力的な対立関係がまだ根強く残っていたと知らされて、またまた驚く。
この映画に描かれているように、白人と黒人だけでなくアフリカ系、非ヒスパニック系、アジア系などがそれぞれの派閥を作ってお互いに対峙対決しているのだが、そこにヒューマニズムの理想に燃える若きヒロインが飛び込んで、少しずつ血路を切り開いていくさまは、みているだけでもハラハラ、ドキドキしてくる。
全然勉強なんかする気も、その余裕もない学生たちを最後のハッピーエンドにまで導いたとは物凄い熱血教師だ。授業に関心を持たせるために自費で「アンネの日記」を買ったり、ナチスの「ホロコースト」の実態を教えたり、アンネを匿った実在の人物を学校まで招聘して話を聞いたり、その熱意と行動力にはまたまた驚かされた。
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耕君を調教しようとせし職員よまず障がい者のありのままを受容せよ 蝶人