蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

フレッド・カヴァイエ監督の「この愛のために撃て」を見て

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闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.416

 

サザエ「普通の犯罪映画だと悪い犯人を正義の味方のおまわりさんが逮捕するんだけど、この映画では犯人が悪い刑事で普通の市民がこいつらに命を狙われて酷い目に遭う。」

 

マスオ「刑事が妊婦を誘拐して窓から突き落とそうとしたり、ともかく全篇無茶苦茶に残酷で残虐。見ていて不愉快になる。こんなののいったいどこが面白いのかしらね。」

 

波平「原題は「À bout portant」だから、日本語ではまあ「すれすれ」ってとこかな。普通の市民に地獄の恐怖が間近に迫る、という世界を描きたがっているらしいよ」

 

ワカメ「刑事が別の組織の刑事をいきなり拳銃で撃ち殺す。そんなのあり? そういえば以前もそういう組織内犯罪映画を何本か見たことがあるわ。」

 

カツオ「こういう内ゲバ映画はアメリカでは少しはあるけど、日本ではなさそう。映画がどうこうじゃなくて、実際にフランスの警察とか司法組織ってどうにかなってるんじゃないの。」

 

イクラ「いや日本だって怪しいよ。パブーン」

 

 

なにゆうてけつかんねんAbbé蚤糞おんどりゃどたまかち割ってくりょうか 蝶人